消える群落
ネジバナ Spiranthes sinensis var. amoena
この時期いろんな場所でこのネジバナが咲いているのを見かけます。
この蘭のすごいのは街中だろうと何だろうと空いた場所で咲くことがあること。
東京のど真ん中でも自生している蘭と言うのはこれくらいなものでしょう。
時には空き地一面ピンク入りに染まり、足の踏み場もないほど咲いていることもあります。
ところが、そんな場所も数年で見られなくなることがあります。
観察していると明らかに弱っていって枯れていっています。
そういう場所をいくつか見たこともあります。
何でかな~と思っていたところ、ある時はたと思い立ちました。
土壌に住んでいる菌のせいではないかと。
以前聞いた話で、ある蘭の群生地がなくなってしまったということがありました。
特に環境が変わったわけではないのに少しづつ減っていったそうです。
その原因と目されたのが蘭が菌を食いつくしてしまったというもの。
ラン科植物は根で菌類と共生しているといわれますが、実際は菌類を食べているというべきだということがわかってきています。
その依存度は種類によって異なりほとんど食べる必要のないものから、すべて菌に頼っているものまで様々。
ネジバナは栽培が難しいこともあり、そこそこ頼っている部類なのかもしれません。
で、密度が低いと菌を食べても再生しますが、あまりに密度が高いと菌を食い尽くすのではないでしょうか。
それでネジバナの方も栄養不足になって枯れていくということになるのではないかと考えます。
この説、あくまで個人の思い付きで、検証したわけではないです。
良いところ仮説の領域、多分それ以下なのであまり本気にしないようにしてください。
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